知的障害のある方の仕事・就労支援|療育手帳・就労継続支援B型とは?那覇市・首里の首里カルディア
「知的障害があるけれど、働いてみたい」
「学校を卒業した後、どんな仕事をすればいいの?」
「一般企業で働くのはまだ不安……」
「療育手帳があれば就労支援を利用できる?」
「就労継続支援B型ってどんな場所?」
このような疑問や不安をお持ちではありませんか?
知的障害のある方の働き方は、一人ひとり異なります。
大切なのは、障害の名前だけで仕事を決めるのではなく、本人の得意なこと、苦手なこと、興味のあること、体調、生活環境、希望する働き方などを踏まえて、自分に合った仕事や支援を探すことです。
那覇市首里の就労継続支援B型「首里カルディア」では、パソコン・AI・Web・デザイン・ものづくり・軽作業など、さまざまな活動を通して、一人ひとりの「できること」「やってみたいこと」を見つけながら、働く力を育てる支援を行っています。
この記事では、知的障害とは何か、仕事をするときの困りごと、向いている仕事を考えるポイント、療育手帳、就労継続支援B型、利用までの流れについて、できるだけ分かりやすく解説します。
知的障害とは?
知的障害は、発達期に知的機能と適応行動に困難があり、日常生活や社会生活で支援が必要となる状態です。
例えば、
- 複雑な文章や説明を理解することが難しい
- 読み書きや計算が苦手
- お金の管理や計算に不安がある
- 複数の手順を覚えることが難しい
- 状況に応じた判断が難しい
- 人とのコミュニケーションに困ることがある
など、さまざまな困りごとが生じる場合があります。
ただし、知的障害の現れ方には個人差があります。
「知的障害があるから、この仕事はできない」と一律に考えることはできません。
本人に合った説明方法や環境、作業内容を工夫することで、できることを増やしていくことができます。
知的障害のある方が仕事で感じやすい悩み
仕事をする場面では、次のような困りごとが出ることがあります。
指示を理解するのが難しい
一度にたくさんの指示を受けると、何をすればいいのか分からなくなることがあります。
その場合は、
「一つずつ説明する」
「実際にやって見せる」
「写真やイラストを使う」
「手順書を用意する」
などの工夫が役立つ場合があります。
作業の順番が分からなくなる
仕事には、
①準備
②作業
③確認
④片付け
というように複数の工程があることがあります。
そのため、作業を細かく分けて、
「まずこれをする」
「終わったら次にこれ」
と分かりやすくすることが大切です。
急な変更が苦手
予定していた仕事内容や時間が急に変わると、不安になったり混乱したりすることがあります。
できるだけ事前に予定を伝えたり、変更がある場合には分かりやすく説明したりすることで、安心して取り組みやすくなる場合があります。
コミュニケーションに不安がある
職場では、
- 挨拶
- 返事
- 報告
- 連絡
- 相談
- 分からないことを質問する
といったコミュニケーションが必要になります。
これらも最初から完璧にできる必要はありません。
日々の活動を通して、少しずつ練習していくことができます。
知的障害のある方に「向いている仕事」は決まっている?
「知的障害に向いている仕事は何ですか?」
という質問があります。
しかし、知的障害があるからといって、向いている仕事が一つに決まっているわけではありません。
大切なのは、
本人の得意なこと
興味のあること
作業のスピード
コミュニケーションの特徴
必要なサポート
などを考えることです。
例えばこんな仕事・作業があります
軽作業
- 商品の仕分け
- 梱包
- シール貼り
- 清掃
- 商品整理
など。
決められた手順を繰り返す作業が得意な方には、取り組みやすい場合があります。
パソコンを使った仕事
「知的障害だからパソコンは難しい」と決めつける必要はありません。
本人の理解度や興味に合わせて、
- パソコンの基本操作
- タイピング
- データ入力
- 画像作成
- Canva
- Word
- Excel
- AIを使った作業
などに挑戦することもできます。
首里カルディアでは、パソコンやAI、Web関連の活動にも取り組んでいます。
ものづくり
手を動かして作業することが好きな方なら、
- レジン
- クラフト
- 商品制作
- 3D手形・足形アート
- その他の制作活動
なども選択肢になります。
完成した作品を通して、
「自分にもできた」
という経験につながることもあります。
「得意」を仕事につなげる
知的障害のある方の就労支援では、
苦手なことをできるようにするだけではありません。
本人の得意なことを見つけ、それを活かすことも重要です。
例えば、
「同じ作業を丁寧に続けられる」
「手先が器用」
「絵を描くことが好き」
「パソコンが好き」
「人と話すことが好き」
「整理整頓が得意」
など。
こうした小さな「得意」が、将来の仕事につながることがあります。
療育手帳とは?
知的障害のある方への支援を調べていると、「療育手帳」という言葉を目にすることがあります。
療育手帳は、知的障害のある方が各種の援護や相談を受けやすくするための手帳です。
沖縄県では、知的障害の程度によって、
- A1(最重度)
- A2(重度)
- B1(中度)
- B2(軽度)
の区分があります。
18歳以上の方は知的障害者相談所、18歳未満の方は児童相談所で判定されます。申請はお住まいの市町村役場の障害担当窓口から行います。
療育手帳がないと就労支援を利用できない?
ここは非常に重要なポイントです。
「療育手帳がない=障害福祉サービスを利用できない」ではありません。
沖縄県も、知的障害のある方は療育手帳がなくても、サービスや制度を利用できる場合があると案内しています。
ただし、実際に利用できるサービスや必要な手続きは、本人の状況やサービスの種類、自治体による支給決定などによって異なります。
そのため、
「自分の場合は利用できるの?」
と迷ったときは、相談支援専門員や市町村の障害福祉担当窓口、利用を検討している事業所などに相談することをおすすめします。
就労継続支援B型とは?
就労継続支援B型は、障害や疾病などにより、一般企業などで雇用契約に基づいて働くことが難しい方などに対して、就労や生産活動の機会を提供し、知識・能力の向上などを支援する障害福祉サービスです。
B型では、一般企業のように雇用契約を結んで働くのではなく、事業所での生産活動などに取り組み、その活動に応じて工賃が支払われます。
B型事業所は、
「いきなり一般企業で働くのは不安」
という方だけではなく、
「まずは生活リズムを整えたい」
「働く練習をしたい」
「自分にできる仕事を探したい」
「将来的な就職に向けて経験を積みたい」
という方が支援を受ける場にもなります。
知的障害のある方がB型を利用するメリット
① 自分のペースで働く経験を積める
一般企業で働く前に、まずは事業所で作業する経験を積むことができます。
② 仕事の基本を練習できる
例えば、
- 挨拶
- 返事
- 作業開始・終了
- 報告
- 連絡
- 相談
- 時間を守る
- 道具を大切にする
など、仕事をするうえで必要な基本的な習慣を身につけていきます。
③ 自分の得意・不得意が分かる
実際にいろいろな作業を経験することで、
「パソコンが意外と得意だった」
「人と話す仕事が好きだった」
「細かい作業が得意だった」
など、自分では気づかなかった得意分野が見つかることがあります。
④ 将来の働き方を考えるきっかけになる
B型を利用したからといって、必ず一般就労を目指さなければならないわけではありません。
本人の希望や状態に合わせて、
- B型で継続して活動する
- 就労移行支援を検討する
- A型を検討する
- 一般就労を目指す
- その他の福祉サービスを検討する
など、さまざまな選択肢があります。
那覇市・首里の「首里カルディア」でできること
首里カルディアでは、知的障害のある方についても、一人ひとりの特性や希望を確認しながら活動内容を考えています。
パソコン・AI
- パソコン操作
- タイピング
- Word
- Excel
- Canva
- AI活用
- データ入力
- Web関連作業
など。
Web・デザイン
パソコンが好きな方には、
- ホームページ制作
- ブログ
- バナー制作
- SNS用画像
- デザイン
などに挑戦する機会もあります。
ものづくり
手を動かすことが好きな方には、
- レジン
- クラフト
- 商品制作
- 3D手形・足形アート
などの活動もあります。
軽作業・清掃
パソコン以外にも、
- 軽作業
- 商品関連作業
- 梱包
- 清掃
などがあります。
「パソコンは苦手」という方でも、自分に合う作業を探すことができます。
「どうしたらできるだろう?」を大切にする
首里カルディアが大切にしているのは、
「できないから無理」ではなく、「どうしたらできるだろう?」と考えること。
例えば、
「説明を聞くだけでは分かりにくい」
↓
写真や実物を使って説明する。
「作業工程が多いと混乱する」
↓
一つずつの工程に分ける。
「人前だと緊張する」
↓
まずは少人数で取り組む。
「パソコンが難しい」
↓
簡単な操作から始める。
このように、本人に合わせて「できる方法」を一緒に探します。
ご家族の方へ
お子さんが成人して、
「卒業後はどこに通えばいいの?」
「仕事をさせてあげたいけれど、一般企業はまだ難しそう」
「療育手帳があるけれど、どんな支援が受けられる?」
「将来、一人で働けるようになるのか心配」
と悩まれるご家族もいらっしゃると思います。
大切なのは、将来を一度に全部決めることではありません。
まずは、
「今できること」
「やってみたいこと」
「少し練習したほうがよいこと」
を整理することから始めてみましょう。
事業所を実際に見学すると、本人が「ここならやってみたい」と感じることもあります。
特別支援学校を卒業した後の進路として
特別支援学校を卒業した後には、
- 一般就労
- 就労継続支援A型
- 就労継続支援B型
- 就労移行支援
- 生活介護
- その他の福祉サービス
など、さまざまな進路があります。
どのサービスが合うかは、本人の希望や状態、必要な支援によって異なります。
そのため、卒業直前になってから慌てるのではなく、早めに見学や相談を始めることも大切です。
「働く=一般企業」だけではありません
働くことを考えると、
「会社に就職しなければいけない」
と思ってしまう方もいるかもしれません。
しかし、働き方は一つではありません。
B型事業所で生産活動に取り組むことも、一つの働き方です。
そして、そこから経験を積み、
「もう少し働いてみたい」
「一般企業にも挑戦してみたい」
と思ったときに、次のステップを考えることもできます。
大切なのは、
本人に合ったペースで、本人が納得できる働き方を探すこと
です。
よくある質問
Q. 知的障害があればB型を利用できますか?
知的障害があることだけで自動的に利用が決まるわけではありません。
本人の状態や希望、必要な支援などを踏まえ、利用のための手続きや自治体の支給決定などが必要になります。
まずは相談してみることをおすすめします。
Q. 療育手帳がなくても相談できますか?
はい。療育手帳の有無だけで判断せず、まずは相談してみることをおすすめします。
沖縄県も、知的障害のある方は療育手帳がなくてもサービスや制度を利用できる場合があると案内しています。
Q. パソコンが苦手でも大丈夫ですか?
もちろんです。
パソコン以外にも軽作業、ものづくり、清掃などがあります。
「やってみたい」という気持ちがあれば、できることから始めてみましょう。
Q. 人と話すのが苦手でも大丈夫ですか?
まずはスタッフに相談してください。
無理にたくさん話すことを目標にするのではなく、本人のペースに合わせて少しずつ人との関わりを経験していくことを大切にします。
Q. 一般就労を目指すこともできますか?
本人の希望や状態に応じて、一般就労など次のステップを考えることはできます。
就労系障害福祉サービスには、就労選択支援、就労移行支援、就労継続支援A型・B型、就労定着支援などがあります。
まずは見学・体験から
「B型ってどんな場所?」
「知的障害があってもできる仕事はある?」
「本人に合うか見てみたい」
「家族と一緒に見学したい」
という方は、ぜひ一度、首里カルディアを見に来てください。
実際の事業所を見ることで、
- どんな雰囲気なのか
- どんなスタッフがいるのか
- どんな作業があるのか
- 自分にできそうか
- 通いやすい場所なのか
を確認できます。
見学だけでも大丈夫です。
まずは「見てみる」「話を聞いてみる」ことから始めてみませんか?
知的障害のある方の「働きたい」を応援します
知的障害があるからといって、
「仕事はできない」
と決めつける必要はありません。
できることは一人ひとり違います。
だからこそ、
「何ができないか」ではなく、「どうしたらできるか」
を一緒に考えることが大切です。
首里カルディアでは、
「一人ひとりの可能性が、地域の未来をつくる」
という考えを大切にしながら、本人のペースに合わせた就労支援を行っています。
パソコンやAIをやってみたい方。
ものづくりに挑戦したい方。
軽作業から始めたい方。
人と関わる練習をしたい方。
まずは外に出ることから始めたい方。
どんな小さな「やってみたい」でも構いません。
「どうしたらできるだろう?」
一緒に考えてみませんか?
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